2017.03.27
どうもこんにちは。タナカラ&松本経済新聞の山口です。年度末ですね(にっこり)。
さて、今回の【アトサキマツケイ】は上高地線・新村駅旧駅舎のこと。
上高地線・新村駅旧駅舎解体へ 「ふるさと鉄道まつり」で最後の内部公開
3月20日、新村駅旧校舎の解体前、最後の内部公開となる「ふるさと鉄道まつり」へ行ってきました。
実は、上高地線に乗るのはこの日が初めて。上高地線は松本から新島々まで、約15キロを30分ほどでつないでいます。
松本から新村までは15分ほど。ちょうど中間地点です。
連休最終日ということもあって、車内は小さい子どももたくさん。天気も良く、何となくのんびりした雰囲気で電車は進んでいきます。
新村駅に到着。松本へと向かう電車の到着を待って、改札を抜け、まずは旧駅舎へ向かいました。
上高地応援隊(古い電車で新しい語らいの会)が「なつかし写真展 あの頃の上高地線」と題して写真展示をしていました。
いったんホーム側に出てみます。
ぐるりと回って事務室へ。
この日の公開が終わると、翌日からは解体が始まるということもあり、多くの人が写真に収めていました。
以前、本をテーマにしたイベント「しましま本店」を取り上げたときにお話を伺った上高地線応援隊の太田さんにもお会いできました。訪れた人に話を聞いたり、説明をしたり。「たくさんの方に見ていただけて、良かったです」と話してくれました。
解体のことは、太田さんのFacebookの投稿で知りました。「自分は傍観者のような立場しか取れなかった」という後悔の言葉。翌日、新聞各紙が解体について取り上げているのを読みました。そこにあったのは、5年間待っていてくれたアルピコ交通への感謝の言葉。アルピコ交通、新村公民館、そして町会連合会会長の新村さん、それぞれに話を聞いて記事にしました。
たぶんこの先、なくなっていくものをたくさん見ていきます。「なくなる」ということを知り、それまで何でもなかったものが急に惜しくなったり切なくなったり。そうなる前に何かすれば良かったんじゃないか、というのは全くの正論ではありますが、それでもきっと、そんな思いをいくらでもしていくのです。
どうすればいいのかはわかりません。でも、何かがなくなるときにどんなことを感じた人がいたのか。こんなことをして、こう感じた。こんなことをせずに、こう感じた。そういうことを淡々と伝えていくことができればと思っています。
線路の反対側では「ふるさと鉄道まつり」がにぎやかに行われていました。
なくなるもの、新しくできるもの、思い出になるもの、未来につながるもの。
懐かしさを感じるさまざまなものが、センチメンタルな気持ちにさせるのかもしれません。春ですもんね。