2019.04.08
どうもこんにちは。タナカラ&松本経済新聞の山口です。
今回の【アトサキマツケイ】は、 先日 ゲストハウス「tabi-shiro(タビシロ)」 で行われた、「 ALL YOURS(オールユアーズ)」の試着会&トークイベントの話を。
松本で参加型ブランド「オールユアーズ」試着会&トーク ものづくりの思い語る
「オールユアーズ」は、 生活を第一に考えた服を作る参加型ブランド 。「購入時の色がずっと続く黒パンツ」とか「風が味方になるシャツとパンツ」とか、まずネーミングからして気になる…!そして、とりあえず着てみたい!
あと、トークセッションが「オールユアーズ」の木村昌史さん×ハードサイダー「サノバスミス」を手掛ける小澤果樹園(大町市)代表・小澤浩太さん!
松本のダイナーがオリジナル青リンゴジュース 原料の背景&デザインも重視
この取材のときに、「The Source Diner」の安達真さんから話を聞いて、なんだかすごいものを作っている人がいる、しかも安達さんが言うんだからすごいに違いない!と思ってずっと気になっていたのでした。
このお二人なら、ものづくりについての考え方や取り組み方についてなど、面白い話が聞けそうだなあと楽しみにしながらタビシロへ。
このイベント、参加費に小澤さんのホップサイダーまたはリンゴジュースが付く…ということでせっかくだから飲む…
うまい!!
甘くなくて大人のスッキリしたちゃんとしたお酒って感じ。リンゴそのものの味がしっかりしています。
で、しっかり酔いも回って、肝心の話をメモできなかったので、覚えているところを箇条書きですが、
【木村さん】
・もともとはアパレルチェーンの販売員で、洋服は好きだけどファッションは好きじゃなかった。(流行り廃りの)サイクルが早くなったことを「やだな」って思って、長く使えるものをほしいという人がいるんじゃないかと考えて、クラウドファンディングやったら、やっぱりいた。
・まず、自分が欲しいかどうか。超個人的でいい。隣近所に欲しいって人がいなくてもインターネットにはいある。
・「見てます」「応援してます」って言われることが多いけど、「見てるだけじゃ応援にならない」って言っちゃう。
・最初は自分らがいいと思うもの、作りたいものを作っていたがそれでは、次にいけないと思って今回の「47都道府県行脚」をやることにした。会う人の数が商売。
【小澤さん】
・真面目に農業をやっている。自分の農園が増えていくのが楽しいし、Google Earthで見ると、増えていくのが分かる。マジでリアルシムシティ!
・委託醸造じゃなくて、「僕が作りました」っていうことがすごく大事。どうやったら国内でお酒をつくれるか、法律との戦いだった。(アメリカ、特にオレゴン州ではここでいう野沢菜レベルで皆、つくっている)
・スタートした時はドラクエのパーティーみたいなものだった。旅を通じてリアルに出会った人と“サイダーコミュニケーション”して、交わす。そこでのつながりは切れない。
・りんごのお酒は日本で歴史も文化もない。一から文化を定義しないといけない。DNAレベルでりんごの種を残せるか。文化をつくるっていうハードルがある。
この日初対面だった(はず)のお二人がすごい意気投合している感じがトーク中にも伝わってきたのが面白かったです。作っているものは違うけど、ベースにあるものが近いというか。実は今回、企画した藤原兄さんから、「小林さんの相手って誰がいいですかね~」って話を準備段階から聞いていたんですが、いや~、素晴らしい組み合わせだったと思います!
トークが終わってから、しっかり試着もしてきましたよ!
あのトークを聞いたら「そんなにすごいのか!」って試着前からハードル上がっちゃってるんですが、それを越える着心地の良さ。本当に楽なんです。ジャケットもパンツもジーンズも!私はジーンズ結構いろいろ持っているんですが、最初にはいたときにこんなに柔らかいのってほかにはなくて、木村さんに「なんでこんなにはきやすいんですか?」って聞きましたもん。
あと、セットアップもすごくいい!内ポケットもついていて、使いやすそうだし、本当にこれならカバンに入れてどこでも行ける。それくらい生地が柔らかくて、でも来たときにテロテロすぎず、きっちりとカジュアルのちょうど中間くらいに見える。パンツもはいてみると思ったより細身でカジュアルな割にキレイなラインです。「メンズならちょうどいいカジュアル感だけど、レディースだったらどうだろう?」とちょっと不安もあったんですが、いや~これ、思った以上にいいなあ。
購入する場合はネットで予約なんですが、こうやって実際に試着できるのでやっぱり安心だし、特に私は全体的に小ぶりなので、ちゃんとしたものを買おうと思うと試着しないと心配なのですよ…(袖丈とかだいたい長くて困る)。この冬、ついにオーダーコートを頼んだんですが、それが非常に良くて、「やっぱりサイズ感って大事だな…」って思ったから余計に!
こういうふうなものづくりができるようになったのって、木村さんも言ってたけどネットがあるからこそだと思うし、でも単に通販ってだけじゃなくて、しっかり手に取れるっていうことも加えた形のものづくり、販売の形っていうのがこれからも増えていくのかもしれないなーと思いました。
あと、二人とも、働き方について話しているわけではなかったんですが、この「ドラクエのパーティー」という考え方に、何かすごく「働き方」の一つの到達点が見えた気がして、爽快感を覚えました。こういう人たちが増えていったら、きっともっと楽しくなるなあ。そう頼もしく思った良い夜でした。