2024.11.05
お客様との打ち合わせや、何気ない会話の中で、ふとした疑問をいただくことがあります。
ウェブ制作という仕事をしていると、意外とスルーしてしまいますが、そういった「ふとした疑問」にお答えしたいと思います。
今回は「キャッシュ」について。
更新の対応の際にときどき「変わってないけど…?」という反応をいただきます。
そんなときについ「あー、それはキャッシュですね…」と言ってしまうのですが、さて、キャッシュとは?
お答えしましょう!
(ちなみにcacheは、隠し場とか貯蔵物という意味だそうですね)
①キャッシュとは何か
キャッシュは、アクセスしたウェブサイトのデータを一時的に保存しておく仕組みです。
これにより、次回同じページを読み込むときにデータの再取得が不要になり、表示が速くなります。
キャッシュはパソコンやスマートフォンのブラウザ、またサーバーにも保存されることがあり、表示速度や負荷の軽減を助ける大事な役割を果たしています。
メリット | デメリット |
---|---|
表示速度の向上 以前訪れたページは速く表示される サーバー負荷の軽減 サーバーにかかる負荷が減ることで快適に表示される |
古い情報が残る 更新した内容がすぐに反映されない 容量の消費 キャッシュがたまりすぎるとデバイスの容量を圧迫することもある |
②ブラウザキャッシュとは?
ブラウザキャッシュは、訪問したページの画像やCSS、JavaScriptファイルなどをブラウザが一時的に保存する仕組みです。
ブラウザキャッシュにより、ユーザーはサイトに再訪した際にすぐにページが表示されるようになります。
しかし、サイトの更新が反映されない場合があり、その場合はキャッシュのクリアが必要です。
【キャッシュのクリア方法】
まずは、通常の更新(Windows:F5キー、Mac:Command + Rキーを押す)を試して、変わらなければ再読み込み(ハードリロード)、それでもダメならブラウザキャッシュをクリアを行います。
Windows |
Ctrl + F5またはShift + F5 |
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Mac |
Command + Shift + R |
Google Chrome | 右上の「︙」アイコン(3つのドット)をクリックします。 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「閲覧履歴データの削除」に進みます。 「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて「データを削除」をクリックします。 |
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Microsoft Edge | 右上の「⋯」アイコンをクリックし、「設定」→「プライバシー、検索、サービス」を選択します。 「閲覧データをクリア」から「今すぐクリア」を選択し、「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて削除します。 |
Safari(Mac) | 「Safari」メニューから「履歴とウェブサイトデータを消去」を選択します。 「すべての履歴を消去」を選択すると、キャッシュも一緒にクリアされます。 |
③サーバーキャッシュについて
ブラウザキャッシュでクリアができない場合、サーバーキャッシュの可能性があります。
サーバーキャッシュは、サーバー側で処理結果を保存し、複数のユーザーがアクセスするたびに再処理することなく同じデータを提供できる仕組みです。
これはアクセスの多いサイトでは効果的で、サーバーの負荷軽減に役立ちます。
サーバーキャッシュに問題があるようなことはほとんどありませんが、「ブラウザキャッシュのクリアをやってみたけど変わらない」など、キャッシュでお困りのときは、お気軽にお問い合わせください!